人事部長からの質問

2004/07/28 311

生え抜きと外部招聘の社長の得失を。

生え抜き(登用)の価値は、自分たちも頑張れば社長になれる、という夢とか希望を意欲的な後輩に与えられる、その一点に尽きると思います。逆にその弊をいえば、社長に登用された次の日から、今までの同格、同僚に対して、手の平を返すように大鉈を振るえない、に尽きるでしょう。白地のキャンバスに絵を描くようには、シナリオ選びやキャスティングができない、があると思います。一方、外部招聘の場合は、白地に思い切って自由な絵が描ける半面、キャンパスの方が大胆な運筆に抵抗してしまう危険があります。竹中平蔵さんを迎えた金融庁のようなものです。社員全部が面従腹背運動に参加したら、もうお仕舞いです。得失として以上が思い浮かびます。

文責:清水 佑三