人事部長からの質問
女性管理職を増やせという経営方針がでたが…
管理職の定義を変えないと難しいと思います。社会通念としての管理職は、部下の業務を「適法適正に」導くべく「管理をする」人です。その適法適正の判断、管理というところで性差が関係してしまうのです。男性(性)は、物事を抽象的、概念的に捉えることに特徴があり、社会正義というような言葉にもためらいはないし、適法適正の判断にもためらいがありません。また管理のような権力行使がとても好きなのです。一方、女性(性)は、物事を現実的、実際的に捉えることに特徴があり、ある具体的なものの損得については鋭敏な感受性が働きますが、抽象化された正邪の議論にはパッションがわかないのです。人をお世話することは好きだけど、管理するようなことはいや、が女性(性)のひとつの特徴です。ある仕事についてきわめて精通した(部下をもたない)グループに対しても管理職という職名をつけてよいのであれば、対応はできると思うのですが。
文責:清水 佑三
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