人事部長からの質問
社内サーベイの結果をどう政策立案につなげるのか。
逆だと思います。政策リストが先に用意されているべきです。為政者の義務としてまずビジョン、政策リストありきなのです。次に、受益者の期待リストがきます。国家に対して国民が何を望むか、という問題です。核ミサイルが飛んでこないようにしてくれ、飛んできても落とせるようにしてくれ、が今の日本国民の期待リストの筆頭ではないでしょうか。そんな感じです。社内サーベイは受益者の期待リストそのものです。施策の実行順序を決めるときにこれを参考にします。もし、政策リストと期待リストがうまく整合するとします。受益者(社員)は為政者(経営者)に対して強い信頼感を持ちます。為政を私物化していないことを実感するのです。ここから忠誠心と呼ばれる心理が萌(きざ)しはじめるのだと思います。社内サーベイの結果が(社員からみて)まったく活用されていない、は最悪であり、そんなサーベイはやめるべきです。
文責:清水 佑三
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