人事部長からの質問
質問5回目です。「事に仕えて濁らず」とよく言われるが、その意味を。
野球の選手がグランドに入るときを見てください。番長といわれる清原和博も、グランドに入るときと、グランドを後にするときは、祈るような表情でグランドに向かって深く一礼をします。道場に入るとき、出るときの剣士とまったく同じです。なぜなのでしょうか。野球という「事に(真剣に)仕えて」いるからです。自分の仕事への尊敬心が仕事場への態度に出ているのです。グランドで、もっている株をいつ売ろうかとか、あの人は本当はもう別れたいと思っているのではないか、とかは絶対に考えません。そんなことを考えてプレーをしていたら、怪我をするか、ポカをやります。以上が私のいう「事に仕えて濁らず」の意味あいです。
文責:清水 佑三
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