人事部長からの質問
感じが良くない役員を感じがいい役員に変える事は可能だと思いますか。
感じがよいとか、よくないとかは個人の主観の問題です。それを公(おおやけ)の問題として議論するためには、温度や湿度から不快指数が計算されるのと同じプロセスが必要です。何パーセントの人が「不快だ」と感じるかのデータがないと議論ができません。それをするのが360度評価法といわれるものです。首相支持率や大統領支持率とまったく同じものです。そういうデータをもって、危険水域を設定しない限り、個人間の喧嘩になるだけです。以上は理屈であります。私個人は、感じがよいとかわるいとかを問題にする人のほうが問題だという意見をもっています。会社は仕事をする場であり、仲良しクラブではないと考えるからです。仕事をする上で多彩な才能が集まってそれが有効に組み合わさって組織として結果を出せばそれでよいのではないでしょうか。組織としての規則を守る、というメンバーとしての最低限の要件を満たした上での話です。
文責:清水 佑三
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