人事部長からの質問

2004/05/12 257

菅さんの年金不払い辞任に学ぶことは?

(1)人を呪わば穴二つ、(2)先手必勝、(3)弁解無用、(4)賞味期限といった言葉が思い浮かびますね。今回の菅さんの問題には、不払い閣僚に対する「惻隠(いたわしいと思う気持ち)」の情を欠いた彼の言動が伏線にあったと思います。他人を攻撃すると、自分の身に跳ね返ってくるものなのだと思います。それが(1)です。「先手必勝」は福田康夫官房長官の電撃的出処進退を指します。同じことをやるなら先手がいいのですね。(3)は文字どおりです。行政窓口の手落ちであるかのような説明は(弁解としての)出来が極端に悪かったと思います。(4)はもっとも大事な点ですが、芝居でいえば、彼が主役を演じた一幕一場が終わっていたということでしょう。役者はどうしても「ナルシスト症候群」の弊を免れず、すでに緞帳がおりているのになかなか気づかないものです。全体としての感想ですが、党内の選挙で勝った鳩山由紀夫をわずかな日月でひきずり下ろした(所業の)バチがあたったと私はみています。

文責:清水 佑三