人事部長からの質問
「情」より「論」の人事部、何とかならないか。
「人事部が、合理性だけで人を異動、配置、登用しようとしていて、現場からみると『冷たい人事部』になってしまっています。人事部の人たちに『情』の大切さをわかってもらう良い方法はありますでしょうか?」…人事部に限らず、本社スタッフと呼ばれる官僚たちは、頭がとてもよいのです。そういう人たちからみると、異動、配置、登用等で個々の人たちに感情移入することは「ミッションに反する」と思えるのかも。人情に篤い現場の親分を人事部長にもってきて、思う存分やってもらうのがよいと思います。城山三郎さんの『官僚たちの夏』に描かれた主人公のイメージですね。合理性と人情味がほどよくブレンドされている印象がありました。
文責:清水 佑三
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