人事部長からの質問
評価って、特に顕著な場合だけやればよいのでは。
ご指摘のとおりだと思います。人事考課訓練のテキストを覗いてみてください。そんなことできねえよ、といいたくなる生徒手帳的な文言が並びます。できないことをやれ、とよってたかっていっているようなものです。もともと「見分けがつかないものを見分けようとする」から無理が起こるのでしょう。スポーツでいえば、ゲームの帰趨を決めた○、×のプレーは比較的誰の目にも明らかですが、ゲームに出ていない選手を含めて、全選手を序列化せよ、というのは観客にとっても監督にとっても無理です。それをやれ、というのが評価制度です。あきらかに意図そのものに無理がありますね。
文責:清水 佑三
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