人事部長からの質問
カウンセリングの効用について「?」を感じる。
確かにカウンセリングって得体の知れないものですね。私は、あるきっかけで20歳代のときに、臨床カウンセリングの父ともいうべきカール・ロジャーズの本を繰り返し読みました。そこで、自己概念が行動を規定する、行動を歪めている(不適切な)自己概念をもつ人については、だれかがそれを補正する役を負わなければならない、というロジャースの信念山脈のようなものに出会いました。これは正しいと直覚しました。じゃあ、そういう役を負える人が現実に存在するのかどうか。そのあたりになると質問者と同じように「?」を感じています。ただ、皆無ではない。(プラトンが描いた)ソクラテスはそれをやっていますね。
文責:清水 佑三
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