人事部長からの質問
感性と鈍感力を何れも兼ね備えることは可能ですか?
感性豊かな人が、自らの感性を働かす機会のオンオフスイッチをもてば、ご指摘の(豊かな)感性と鈍感力の平和共存が可能です。立花隆さんが(うろ覚えですが)どこかで「若い時に文学青年でなかった奴はダメだ、責任のある年齢になってまだ文学青年をやっている奴はもっとダメだ」というようなことを発言しておられました。そのとおりなのです。感受性が鋭敏すぎるほどだった青年が、その感受性の鋭敏さに自ら封印するような時間を自分の中で意図的にもてるようになる、これが本当の意味での鈍感力であり社会的成熟だと思います。
文責:清水 佑三
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