人事部長からの質問

2003/09/02 92

「よい成果主義」のイメージを。

よい、とは次の三つの条件が満たされる場合に使われる言葉です。「筋が通っている」「効用がある」「人を結集させる」の三つです。ちなみにこの整理は、教育学の村井実先生によります。(高校時代に一度、先生のお宅にうかがったことがあり、その一言一言がなつかしく思い出されます。)村井先生流に「よい成果主義」を定義すれば、(1)納得できる(成果)基準をもつ(2)従来よりも組織が活性化する(3)同じく定着率が向上する、の三つを同時に満たす、となります。成果の定義があいまいでイライラがつのり、職場のムードが沈滞して、よい人がいつかなくなるような状態が(成果主義の帰結として)あらわれたら、よくない成果主義であった、となります。このよしあしは、野球の監督のよしあしと同じで、結果でしか判断できないものだと思います。

文責:清水 佑三