人事部長からの質問

2007/01/15 911

社長から人事考課の評価者を自分にさせてみたら、という案がでました。

「一般職(の考課)に限定した話です。(営業畑出身の)新任社長は、考課者訓練を徹底して行えば、その方法が一番よい気がすると言ってききません。人事畑が長い私には、(1)評価は会社の専権事項であり上司以外が評価すべきではない、(2)性格によって過大評価群と過小評価群に分かれて公平性を欠く、などの理由で乗り気がしません。清水さんはどうお考えですか。」 というご質問です。そうですね。私もことによると御社の社長と同じ考えかもしれません。ただ、それをする上での前提として、野球選手でいえば年俸更改時に使う「査定用貢献度指数」が、選手会と野球機構との間で細部にわたって詰められ合意されていないとダメです。貢献度がチーム中ワーストワンという客観データをもった選手が(どんなに自信過剰な人であっても)つけてくる点は限られます。かりにスーパーAとつけてきたら、対話をして補正する道を残しておけばよい。そういうデータと運用細則が作れない場合は、(2)の理由で私も反対です。

文責:清水 佑三