人事部長からの質問

2007/01/10 908

縁故採用を断るうまい手を。

「当社は、良い意味でも悪い意味でも地元密着企業です。就職についても、地元議員や大口取引先の子息のねじ込みがつねにあり断るのに苦労しています。御社の適性テストの知的能力テストの得点を断る理由に使っていますが、どうしてダメなのかという苦情めいた問い合わせが毎年、15〜20件きます。何かよい手はないでしょうか。」 という悲鳴に似たご質問です。心からご同情申し上げます。イギリスでは地方議員、国会議員を含め、(二世、三世などの)縁故議員はゼロだといいます。すべて「実績+試験」ではいあがってくるのです。右を見ても左を見ても縁故議員ばかりの日本社会では、浜の真砂は尽きるとも、おっしゃるような悩みは尽きないのでしょう。さて、妙案ですが、適性テストの知的能力部分が低いからダメだと言われたらバカ息子を生産したバカ親父は感情を害します。逆です。優秀すぎて、この得点ゾーンの人はみな早期退職してしまう、だから採れないと言ってみてください。そういうことか、息子、えらいなといってゴリ押しはしないでしょう。嬉しいですからね。

文責:清水 佑三