人事部長からの質問
頑張る人ほど辞めてゆく傾向があるが?
「今まで仕事についてゆけず辞めていってしまう人を注意してみてきました。一生懸命、頑張ってしまう人たちだと思います。頑張る人よりも辞めない人のほうが価値があるのではと思いはじめました。ご意見を。」 というご質問です。「いつも頑張る」は百害あって一利もない性質だとみます。日本人は寄ると触ると「じゃあ、頑張って」といいますが、よろしくない挨拶ですね。Take it easy!のほうがよい。マラソンランナーを例にあげて考えて見ましょう。完走する人と、途中棄権する人の違いをつくっている能力は何か、多分ペース配分能力でしょう。能力というより性格ですね。ペース配分に関心を持てないランナーにどうやってその能力を身につけさせるかが問題です。ペースメーカーを一緒に走らせるしか手がないと思います。伴走させて頑張りを機械的に封じるしかない。こういう手法を人のロボット化といいます。頑張るタイプに、頑張るなといくらいってもダメなのです。
文責:清水 佑三
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