人事部長からの質問

2006/10/06 848

人事考課のフィードバックのコツを教えてください。

平均以上の成績をあげている人については気楽にやってよいと思います。逆に、平均以下の評価を受け、昇給、昇格、賞与等で平均以下の扱いを受ける人についてはフィードバック(FB)の原則を守って行ってください。FBの原則とは、刑法と同じく基準(法律)、証拠なくして罰せられてはならないという単純なルールです。たとえば、「勤怠」という項目で低評価を受ける人がいたとします。その人の遅刻の数や無断欠勤の数が事実として報告され、その数が同格の人と比較されてはじめて低評価が妥当性をもってきます。「勤怠」はわかりやすい例ですが、「挑戦」という項目になると途端にわかりにくくなります。挑戦はその人がやったことがないことに挑むことです。失敗がセットされているようなもの。誰だってそんなことはしません。にもかかわらず「挑戦」という項目で低評価を受けた場合、「挑戦」とは何をいうのか、同格の人とどういう基準で比較されたのか。詳しくデータで説明してあげてください。それをしない限り、低評価をつけられた人は浮かばれません。難しい話ですよね。

文責:清水 佑三