人事部長からの質問
すべてはやっぱり結果なのでしょうか。
「サッカーW杯ドイツ大会での日本代表チームですが、何年間もこの日のために努力してきた“結果”、第1戦では負けて、第2戦は引き分けてしまった。日本チームはだめ!の大合唱ですね。弊社は小売なのですが、面倒くさい事務仕事は全部他人にやらせ“売上をあげる人”に徹した人の評価が高く、“面倒な事務仕事をきちんとして周囲の評判のよい”売上の中ぐらいの人の評価は決して高くならない。何か空しさを感じます。この世のすべてはやっぱり結果なのでしょうか。」 というご質問です。日本チームダメ!の大合唱といいますが、それは違うと思います。日本サッカーの歴史を紐解けば、W杯で(自国開催を除けば)初めての引き分けです。よくここまで来た、というのが私の感想です。何事も一朝一夕にはゆかないものです。ご質問の販売スタッフの評価制度の問題ですが、「御社の考え方」に狭量、貧困なものがあるだけで、ブランドイメージを高めることを最終目的においてバランススコアシート的な複眼的、重層的な評価の仕組みにつくればそれで済む話だと思います。付言すれば、人生、すべてプロセスであります。
文責:清水 佑三
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