人事部長からの質問

2006/06/09 765

人前で叱り、褒めるときは人を介して、と言われましたね。

清水オリジナルではないです。サントリー(ラグビー部)の清宮克幸さんの言葉です。私も経験上、このやりかたがもっともよいと思ってきたので長いこと実践していました。人前で叱る、の効用ですが、今のような過保護環境で育った人にとって何が辛いかといえば、人前で叱られること、だからです。二度とやられたくない。人によっては目の色を変えて真剣に自分と向き合うようになります。ただ、人前で叱られることでトラウマ(尾をひいてしまう心の痛手)をつくるタイプの人にはこの手は使えない。その見極めが監督、コーチのセンスそのものです。褒めるときは人を介して、は単純にそのほうがダイレクトに言われるよりも二倍、三倍うれしいからです。こういう芸当がさらっとできる人が「人をして事をなさしめる=采配者」だと思います。

文責:清水 佑三