人事部長からの質問
昨日の続き、コーポレート・ガバナンスとコンプライアンスの関係は?
「カタカタばかりが流行る世の中になりました。トップの口から出る言葉は英語ばかり、何が何だかさっぱりわかりません。」 と添えられておられました。同感ですね。私製のカタカナ語辞典から、二つを抜粋して紹介しましょう。コーポレート・ガバナンスは、野球チームでいえば「球団、監督・コーチ、選手」がめざしている「勝ち方」がだれにでもわかるように定義され、マニュアル化されていることです。コンプライアンスは、その定義やマニュアルが社会の期待から背いていない、顰蹙を買うようなものではない、ということです。その昔、「明徳義塾」の馬淵史郎監督が甲子園大会で「星稜」の松井秀喜選手に対して全打席敬遠を指示しました。結果は3−2で「明徳義塾」が勝ちました。全打席敬遠しても勝つ、がガバナンスの例であり、全打席敬遠策は好ましくないのではないか、という指摘がコンプライアンス問題です。
文責:清水 佑三
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