人事部長からの質問
女性管理職が少なすぎる。現場推薦リストにあがってこない。どうしたらよいか。
「人事改革各社の事例」を書くために毎週かなりの数の新聞記事に目を通しますが「女性管理職問題」を扱う新聞記事の多さに驚かされます。大企業は例外なくこの問題で悩んでいるのだと思います。社員全体の男女構成比と管理職のそれとで著しいアンバランスがあり、それが長期間固定しているのですね。最大の理由は、会社という「虚構の城」に夢を託すことができる男性性と、そんなものに夢を託せない女性性との生物学的な差にあるとみています。このあたりの分析はピーズ夫妻の名著『話を聞かない男、地図が読めない女』に譲ります。生物学的にその差を埋められないなら、「虚構の城」の方で自ら変容すればよい。虚構だから女性性が忌避するのです。虚構をやめて手でさわれる城にすれば、ボードメンバーの男女構成は激変するでしょう。
文責:清水 佑三
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