人事部長からの質問
出来上がった人を採るとロクなことがない。発展途上の人はずっと発展途上。どうすればよいだろう。
お話しはよくわかります。出来上がった人を中途で採ると貰う分だけやるが、それ以上はやらない。加えて生え抜きの不出来組を育てる興味がなく、次の転職ばかり考えている。一方、生え抜きの発展途上組は低いレベルで滞留し続ける。右を見ても左を見ても真っ暗闇ですよね。正直な嘆きだと思います。弱いチームの監督がぼやくのはまさにそこです。しかし、中にはそこからスルスルスルと抜け出すチームが出てくる。早稲田大学ラグビー部のこの5年間がそうです。個々人の成長とチームの成長が完全に同期していた。この同期を演出した前監督の清宮克幸さんの考え方に秘密があります。研究されれば一筋の光明が見えるかもしれません。
文責:清水 佑三
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