人事部長からの質問
センター試験の英語リスニング問題の不具合についてどう思われましたか?
異なる領域かもしれないが、テストを扱う事業者としての意見をぜひ聞きたいと添えられていました。不具合が報道された後、記者会見したセンター試験側の話では、昨年に実施した試行テストの際の不具合状況は3万5000人の受験に対して故障18台、今回の本番では49万2596人の受験に対して故障申し出448台。単純に故障率を計算すると、テスト時の0.05%から0.09%に跳ね上がったことになります。あきらかに統計的に有意な差ですね。この跳ね上がりが何によっているか興味があります。この手の機器の工場出荷時のロットごとの不良品率にそんなに大きな差はないと思うのですがよくわかりません。ただ、英語リスニングをセンター試験に導入した時点で予測されていた事態であり、驚くことではないと思います。テスト事業者の立場で気になったのは、不具合の申し出があったときに一部の会場で対応ができなかったことでしょうか。もって他山の石となす、だと思いました。
文責:清水 佑三
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