人事部長からの質問
深酒=痴呆化ですか?
どうもそのようです。自分のことで申し上げれば、人生の折り返し点くらいまでウォッカを毎日がぶ飲みしていました。たくさんのロシア人との仕事上のつきあいがあってしょうがなかった面もありますが、確実に脳細胞が一つひとつ毎日殺されてゆく実感がありました。物事の本質について目がゆかなかった暗黒時代です。あるとき、忽然とことの重大性にきづき、一滴の酒も口にしないようになりました。おかげさまで小さな記憶は大きく忘れますが、大きな記憶はほとんど忘れないようになりました。また、意識的にわけのわからないことを書けるようになりました。何のこっちゃ、という声が聞こえてきたのでもうやめます。
文責:清水 佑三
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