人事部長からの質問

2005/11/17 630

「報連相」の大切さが言われますが上位の人ほど必要ですよね。

最上位の人の具体例として小泉純一郎と竹下登をイメージしてみましょう。小泉の場合、報告、連絡、相談することによって失われるものに目が行っていると思う。テーブルにつく双方が価値観の中和を図るのが報告、連絡、相談の本質です。(報告、連絡、相談をすれば)好むと好まざるとにかかわらず価値観の中和を強いられる。それを骨の髄まで知っている政治家です。対極のイメージが竹下登です。彼は、報告、連絡、相談という「通貨のようなもの」を使う天才だったと思う。その力で(創世会から経世会という)下克上をなし得たとみています。信長流と秀吉流といってしまえばそれでおしまいの話ですが、上位の人ほど「報連相」が大事だという意見には与(くみ)せないですね。

文責:清水 佑三