人事部長からの質問
景気にかかわらず増収増益を続ける会社はどこが違う。
部門別予算の立て方に秘密があると思います。その部門の「利益」が四半期ごとに予算化されていて、計画と実績との乖離について合理主義に貫かれたレビューをする風土、文化がある場合、景気と関係なく「増益」を続けることが可能になります。一般に利益と売上は連動するもの。結果として「増収」がついてくるのだと思います。「売上」「原価」「経費」等を基準に予算を作る企業は、官庁的体質になってゆき、右肩上がりの「利益」曲線とは無縁です。どうすれば部門別予算を「利益」という指標で作れるのか。増収増益企業は口が裂けても言わないでしょう。まさにそこに錬金術の秘密が隠されているからです。
文責:清水 佑三
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