人事部長からの質問

2005/09/08 584

企業統治も、群雄割拠→中央集権→地方分権という流れをたどるものでしょうか?

 「企業においても歴史にみられるような、群雄割拠→中央集権→地方分権というプロセスは必要なのでしょうか?」というのがご質問の全文です。ご質問では中央集権→地方分権が政治において必然のプロセスとしてイメージされていますが、私はそうではなく、中央集権と地方分権は振り子のようなものでもともと行ったり来たりするもので、どちらがより進歩的であるとはいえないものだとみています。群雄割拠は一権力の内部構造論でいえば、地方分権の範疇に入れるべきものです。ご質問への回答は、企業統治は中央集権であればあるほど経営資源の活用において無理と無駄がなくなりよりよい成果を生むというものです。中央の賢愚の程度だけが問題であります。

文責:清水 佑三