人事部長からの質問
一生つとめたい、新人が増えている現象は?
謙虚になっているのでしょうね。成果、実力、能力主義は聞こえはよいが、大相撲でいえば、朝青龍にみんななれ、といっているようなものです。ああいう格闘的性格は自分の中にはないのでは、と思った瞬間に、渡り職人の思想は消えて、自分のライフワークは自分が入ろうとしているこの会社なのではないか、という思いが兆します。結婚するときにこの人こそ一生の伴侶と思うのと同じです。こういう考え方は「文明の高み」であって、「文明の低み」ではない。最近の中国、北朝鮮への不快感は、おかしいことをおかしいと感じる自然回帰です。まことにもって結構なこと、と感じています。それと同列ですね。
文責:清水 佑三
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