人事部長からの質問
成果主義に対する批判の大合唱について。
『数字と人情−成果主義の落とし穴−』という本を書いたためと思いますが、否定的な角度から成果主義(人事制度)へのコメントがほしいという放送局や雑誌社が結構でてきています。私をハナから否定論者ときめつけておられるのですね。あの本の中で確かに成果主義的風潮を批判しましたが、一方で、自分は強烈な成果主義信奉者である、とも考えています。特に自分を含めて人の上位に立つ人たちに対しては「成果なきものは自ら去れ」という強い思いをもっています。采配を振るう立場の人が無知、無能であるというのは許せないのですね。一種の背任だと思って生きてきました。逆に、人の采配で仕事をしている人に対して成果主義をいうのはバチがあたります。
文責:清水 佑三
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