人事部長からの質問

2004/10/25 371

成果主義のよい側面を。

成果の定義が適切であると、働く人の目標や方法が明確になり結果として強くてよいチームが生まれます。野球の譬えを使えば、ファンを感動させるプレーヤーをそのチームの「よい選手」と定義するようなものです。そのチームの選手はファンを感動させるプレーを心がけて大事な場面になると必死にプレーします。ついには、シビアな状況、条件のもとで神をも驚かす超プレーの連続で奇跡の逆転優勝を果たす、その反対のイメージは消化試合で打率を稼ぐようなプレーの集積です。もう一つあげるとすれば、成果と処遇が適切にリンクされると人的資源の不良在庫が少しまた少しと減ってゆき、ひきしまった筋肉質の組織体質がつくられます。成果が適切に定義され、処遇と適切にリンクされることが条件です。これが非常に難しいだけです。

文責:清水 佑三