人事部長からの質問
占いはあたるものですか?
1986年1月3日にもらった1枚の御神籤が私の人生をきめました。小田原大雄山最乗寺のおみくじで漢文体でした。今の言葉になおすと「すいぶん長く苦労してきたねえ、もうすぐ貴人から雲書(お墨付き)が届くよ、残りの花がやっと実を結びます。ほんとによかったね」というものでした。あることから社内幽閉状態が続き、腐っていたときでした。自然に涙がでてきました。そうか、もうすぐ雲書が届くのか、それならそれを(ここにいて)待とうと思ったのですね。空海の「風信帖」を高校時代に臨書した経験があり、風信帖書き出しの「風信雲書自天翔臨」で雲書という言葉の響きのようなものがわかっていたことも不思議な縁です。そのすぐあと、エス・エイチ・エルとの邂逅があり、日本地区のブランドを(私が)預かるという展開になりました。あの1枚の御神籤に出会わなかったら、平穏な気持ちでこうしたQ&Aを書いていられなかったでしょう。この御神籤は表装して座右においています。
文責:清水 佑三
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