人事部長からの質問

2004/08/30 334

正論居士に対するスタンスを。

私が生涯戦ってきた相手はご指摘の正論居士です。いっていることは正しいが存在のありように感動を誘うものが何ひとつなく、およそ「ともに計るにたらざるなり」と思う輩を指していっています。その反対が夢をやらせてくれといってくるタイプです。いっていることはおよそ杜撰で穴だらけだが、訴えの目に光(オーラ)があり、なんとしても実現に力を貸してやりたいと思えてくるのです。多くの人が知らず知らず支援の輪に入ってゆくのは、前者ではなく後者の人たちだと思います。例をあげれば孫正義さんです。毀誉褒貶のある人ですが、強力な支持者がついたから今があるのだと思います。夢を語る目に光があったのだと思います。正論居士をどのようにしてうまく退場させるか、人事マンの仕事はそこに尽きるのでは、とよく思います。

文責:清水 佑三