人事部長からの質問
適性テストを全社員にやらせたい、という声が人事部内に出ているが。
目的によって適否が分かれます。本人の自己理解を促し、キャリアカウンセリングをより実効あらしめるために行う、の場合は○です。適性テストの結果によって能力を予測し、評価や処遇等の参考資料にしたい、の場合は×です。その理由は適性テストの以下の限界性にあります。(1)自己申告である(思い込みが入る)(2)スナップショットである(誤差がありうる)(3)スタイルを見るものでパワー(能力)を見るには適さない、などです。全社員測定の効用は、このデータに個人別業績データを加えて「妥当性分析」にかけるところにあると思います。非常に安い費用でしかも短期間に「職務適性」を抽出できます。
文責:清水 佑三
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