人事部長からの質問

2004/08/11 321

化試合を始めた団塊の世代にいらだつ。

お気持ちはよく理解できます。ある新聞社の若い人が嘆いていました。年収の高い論説委員たちの毎日をみていると、およそ高い年収にふさわしくない仕事への取り組み方だ。彼らの年収を自分たちが汗水たらして稼いでいるかと思うと(いくら過去の栄光をいわれても)やりきれない気持ちになる。そのとおりだと思います。ならば、見方を変えたらいかがでしょうか。消化試合を始めた団塊の世代について、若い人たちの足をひっぱらないだけマシだと考えるのです。過去の成功モデルを振りかざして、指揮棒を振られるほうがもっと悲惨ではないでしょうか。あんまりいらだつと血液中の果粒球が増えて、リンパ球が減ってしまい極端に病気耐性が弱くなるそうです。過去に頑張ってくれた人を丁寧に送り出してあげる甲斐性(高い生産性)を組織としてもちましょう。これは一種の親孝行であります。

文責:清水 佑三