人事部長からの質問
休暇の取らせ方で一部の社員から不平が出ているが。
休暇をとる、という問題は多くの人にとって「人生の一大事」であって、そのことで不満が生じると長くしこりを残すものです。会社として、たかが休暇という考え方を絶対にとらないでほしいと思います。(会社づとめをする人にとって)土日と休暇こそが人生なのです。ご指摘の問題ですが、部署間での甘辛差もありえますし、同じ部署内での対個人に対しての甘辛差も考えられます。いずれにしろ好ましくないのは同じです。どうしてこうした甘辛差がおきるかですが、前者の場合は、組織体質(悪しき習慣)、後者の場合は管理者のパーソナリティ(価値観、知能、性格)に起因するといってよいと思います。さて、じゃあどうするか、ですが、私は享保の昔に徳川吉宗が庶民の不満を知るために設けた直訴箱(目安箱)制度を使うとよいと思います。匿名で、掲示板に不平不満を書いてもらい、会社がその訴えの内容を吟味し、会社としての考えを伝えます。原告に非がある場合、被告に非がある場合があり、その判断を明確に下すのです。こうした具体的な事例が幾度となく公開されれば、今よりは甘辛差は減ってゆくと考えます。
文責:清水 佑三
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