人事部長からの質問
同期のライバル意識が強すぎて職場がギスギスしているが。
同期生間の競争意識を媒介にして職場活性をはかってきたのが、日本企業の特徴のひとつです。その典型が中央省庁におけるキャリア組といわれる人たちの出世競争です。花の**年組とよばれるグループが世代間競争を勝ち抜いた結果として生まれ、その中でさらにAさん、Bさんが凌ぎを削って、事務次官の椅子を目指して競争します。Aさん、Bさんをピラミッドの頂点にする二つの派閥が猛烈な政策論争を行うのです。よりよい政策立案に向けて両方のグループは目の色を変えてがんばります。結果としてあの時代の**省は元気だったといわれるのです。仲良しクラブの一家団欒からは群雄割拠の図は生まれません。同期が仲良しすぎて職場が仲良しクラブになっている状態を考えて、それよりは(現状のほうが)よい、と積極的、肯定的に考えるべきです。
文責:清水 佑三
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