人事部長からの質問

2004/03/26 228

貢献してきた年長者を成果主義を理由に斬って棄ててよいのか?

明治政府が医師免許を与える基準に「西洋医学」をもってきたために、鍼灸などの領域で優れた医療を行ってきた人たちが一転して、社会の下風に立って身を潜めた時代がありました。同じように、間接能力に優れて会社のよき風土づくりに功あった人が、直接能力乏しきがゆえに、成果主義という大義のもとで斬って棄てられようとしているのが今の時代の風潮です。ちなみに間接能力の代表格は「愛嬌」「面倒み」「縁の下の力もち」などであります。斬って棄ててよいか、と尋ねられればノーといいます。

文責:清水 佑三