人事部長からの質問

2004/01/26 185

労働組合の未来は?

タコ部屋と「職安」、ストライキと「勤労」、過激派と「公安」はそれぞれ対になって存在しています。タコ部屋、ストライキ、過激派が潮がひいてゆくようにしてなくなると、「職安」「勤労」「公安」も存在理由がなくなってしまうのです。後づけの理屈はいくらでもいえますが「ゆく川の流れはかくの如きか、昼夜をおかず(論語)」という慨嘆しかないでしょう。労働組合の未来についてのご質問ですが、組合費の天引き徴収がある限り組織率の下げ止まりはないと思います。貧すれば鈍するが世の習いです。軍資金の枯渇とともにハイリスクハイリターンな施策は打ちにくくなります。組織防衛しか手がなくなる。魅力のない言動に終始しはじめます。学校を出たての新人たちには益々、異様な存在と映ります。明るい未来はなし、という回答であります。

文責:清水 佑三