人事部長からの質問
上層部に派閥ができるのは仕方がないのか?
上層部に派閥ができない場合があります。1人のカリスマによって組織が実質的に統治されている場合です。9月20日(総裁選)以降の自民党は、小泉純一郎の強いカリスマ性が目立ち、かつての派閥が存在理由を失っている様子が窺がえます。さて、ご質問への回答ですが、カリスマ指導者を欠いた場合、上層部に派閥ができるのは仕方がない、と考えます。派閥の功罪は相半ばしますが、見落としてならない点は、価値観の多様化を促進するプラスの効用です。仲良くできる、できないを分ける最大の要素は価値観です。1人のリーダーの価値観に結集するのがカリスマ統治、複数の人の価値観にバラバラに結集するのが派閥主義です。価値観の多様化が何故プラスの効用をもつのか、明日までの宿題です。
文責:清水 佑三
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