人事部長からの質問

2003/10/16 121

どの職掌をアウトソースすべきか?

昨日の回答を敷衍するかたちで答えます。まず、アウトソースの意味を明確にしておきます。根本的な考えを決めるときに知恵を借りる、という意味での社外機関の利用と、業務をまる投げするという意味での社外機関の利用と二つがあります。昨日あげた八つのすべての職掌において社外の専門家を(概念整理面で)活用する必要があります。法務問題において法律事務所を使うのとまったく同じです。多くの失敗事例に通じた専門家の知識や経験は侮れません。業務そのものをまる投げするという点に限定して申し上げれば、賃金、厚生、教育、人事等の業務はアウトソース可能だし、またすべきだと思います。逆にできない、してはならないという意味で、布置、労政、制度、戦略があると思います。

文責:清水 佑三