人事部長からの質問

2007/12/13 1139

信用できる人かどうかを見抜くコツは?

『論語』にある二つの言葉を借りて説明しましょう。「巧言令色、鮮なし仁」「剛毅木訥、仁に近し」
がそれです。最初の、巧言令色というのは、巧みな自己PRという意味です。巧みな自己PRをする人で誠実な人はまずいない、と孔子は言っています。次の剛毅朴訥というのは、意志が強く反対に屈しない人、朴訥というのは、無骨で飾り気がない人をいいます。こういう人には誠実な人が多い、と孔子は言っています。孔子の言葉に共感を覚えますね。遺跡から出土する土偶の表情などから、日本列島に長く住み着いていた縄文人は、このタイプの人たちだった、と空想しています。

文責:清水 佑三