人事部長からの質問
今の教育現場では「叱る」はご法度だそうですね。
「叱る」だけではないですね。「比べる」もご法度です。100メートル走をやって、1位、2位、3位の生徒を表彰することも自ら禁じてしまった。「比べて」優劣をつけることがいけないのです。どうしていけないか。劣るとされた生徒たちの人権に触れるのだそうです。こうした子供時代に受けた教育が、大人になってからの人生にどういう影を落とすか。企業に入ってからの不適応問題です。(例えば)営業現場に配属されれば、毎日が同僚と「比べられ」「叱られる」ことの連続です。「比べる」「叱られる」ことへの免疫を持たない彼らの多くはやがて体の変調を訴えはじめる。昨今の若手におけるメンタル疾患者の大量発生は教育現場に原因ありとみます。
文責:清水 佑三
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