人事部長からの質問

2007/09/20 1082

従業員満足度を高めると定着率は上がりますか?

定着率が高い組織は、例外なく「働くものにとっておいしい」組織です。その代表例が社保庁です。組合が、そういう(働かなくても食える)条件をかちとったことによります。したがって、社保庁的な組織づくりをこころがければ定着率はあがってゆきます。それに比例して“Going Concern”(存続危機)の問題が発生します。他方、利益率や成長率が(社員構成に変化がないのに)高い会社は、従業員満足度調査をやると、必ずしも高い得点がでません。社員が疲れきっていることが多いです。競争馬でいえば、ムチが当たりっぱなしになっているからです。さて、どちらがよいか。お考えください。

文責:清水 佑三