人事部長からの質問
清水さんの講演力の秘密を知りたい。
「先日のシンポジウムで清水さんの講演を聞きました。この人はどういう講演でも自由自在にやれるんだろうなと強く思いました。何故、あのようなことができるのでしょうか?」…こういう質問は、できればボツにさせていただきたかったのですが、将来の大事なお客様になるかもしれない会社の方からの質問なので、回答させていただきます。私の中に「講演、同時通訳論」というのがあります。話しながら、聴衆になって聞き耳をたてているのです。二人の自分を並行して動かすわけです。そうすると、話していることがつまらない、わかりにくいと聴衆になっている自分が思うときがあります。そういうときはもう一人の講演者である自分に話題を変えてくれ、と頼むのです。瞬間的に話題を切り替えます。講演中、たえず「修正」をかけながら話す、それがコツといえばコツでしょうか。
文責:清水 佑三
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