人事部長からの質問
ブックオフコーポレーションの「不正経理」や会長個人の「リベート」問題について清水さんの考えをお聞かせください。
「ブックオフの坂本会長が不正経理問題で辞任、橋本社長が会長に就任します。不正経理は社長になって現場への(売り上げノルマの) 圧力が増したのか、全てのオペレーションを見通すCOOが社長となって組織が硬直(萎縮)したためか、それとも他の要因か。清水先生のお考えを。」というお尋ねです。新聞で報じられたことをいえば、今回の不正経理の実態は(弁護士ら外部識者による調査委員会の中間報告によると)売上高の水増しが3会計期合計で2206万円だそうです。一方、取引先から坂本会長へのリベートは、8年間で約7億4200万円だそうです。リベートに違法性はないと調査委員会は報告しています。不正経理よりもリベートの金額が大きいのが気になります。株式上場企業のトップのありようとしては「?」がつきますよね。不正経理問題よりもそちらに目を向けてほしい、が私の意見です。
文責:清水 佑三
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