続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2024/05/10 3868

社員の能力開発や人事データの収集を目的に知的能力とOPQの受検を実施しました。OPQの結果はフィードバックしやすいのですが、知的能力で得点の低い人に対してはどのようにフィードバックするのが良いでしょうか?

どのようなテストを使用するかによってフィードバックは変わると思いますが、知的能力ができない事実をねじ曲げて「よくやった」のような表現は馴染みません。
代わりに知識レベルやスキルの向上に励んで貰えばよいと思います。
たとえば計数の知的能力テストの結果が多少低くてもITや英語のスキルが高ければ活躍の場はいくらでもあります。
反対の側面では知的能力が高すぎると概念性が高いことが多くチャレンジをしない人もいます。やる前から失敗を予測してやらない人です。
どのような結果もプラスの側面とマイナスの側面があります。フィードバックの際はそれを意識すると上手にできるようになります。

文責:三條正樹

2024/05/09 3867

昨年社長が変わり、人事制度と教育体制を見直すこととなりました。若手と役職者の教育については社長の合意がとれたものの、40代後半から50代への教育投資に対して疑義が生じています。この点について見解をお聞きしたいです。

人事施策は人材組織戦略に基づいて行います。人材組織戦略は経営事業戦略に基づいて作られます。今回の疑義が生じた理由は、経営事業戦略を遂行するためにこの教育施策は効果的ではないと社長が感じているからです。
私が申し上げたいことは、40代後半以上の人には教育投資してもリターンが少ないということではありません。40代後半以上の人に徹底的な教育を施すことが組織の業績向上に直結する場合もあります。あくまでも社長が持っているビジョンを実現するための戦略と今回の教育施策がマッチしていないだけのことです。
人事部長であるご質問者様ご自身が社長の代弁者として、社員に対して新しい教育体制と教育施策を説明できるよう、社長の考えを理解する必要があります。また、人事部長であり、教育施策の提案者として、この教育施策の重要性をエビデンスと情熱をもって社長に理解させる必要もあります。

文責:清田 茂

2024/05/08 3866

頭脳明晰・弁舌が巧みだが、共感性に欠け部下を必要以上に追い込んでしまう上司がいます。直属の部下が体調を崩し退職することが多く、なんらかの対応をしなければならないのですが、どのような対策が望ましいでしょうか。

こういう状況になるような人がどうして人の上に立っているのでしょうか。それが不思議です。
「頭脳明晰さ、弁舌の巧みさ」で管理者になった人なのでしょうか。不適切な人が管理者にならないように昇進昇格試験の内容を見直して下さい。
こうした上司は、コミュニケーション方法が間違っているか大幅に不足しているか、部下に対するフィードバックができていない場合がほとんどです。部下からの声もまとめ、人事部門が一度研修を行う必要があります。もちろん、批判的なものばかりでなく、「頭脳明晰さや弁舌の巧みさ」について部下も高く評価しているのであれば加えて下さい。共感性や人間関係構築のスキル向上のための研修プログラムもありますし、過剰に追い込んでしまう背景に、実は上司こそ業務の負荷で追い込まれた状況の中で悩んでいて余裕がないという場合もあります。
業務全体を見直してみることも必要です。
もちろん体調を崩した部下に対するメンタルヘルスプログラムの提供やカウンセリングの実施といった支援も必要です。
こうした施策を講じながら状況が変わらないようであれば、上司の配置転換や指導の強化をご検討下さい。

文責:奈良 学

2024/05/07 3865

最近始めた趣味を教えて下さい。

以前から多少はできたのですが、最近改めて囲碁を打つようになりました。
将棋はそこそこ指せるのですが、それに比べると囲碁はルールを知っていて多少打てる位なので素人同然。
初級者の本を買い、改めて学び直しています。
きっかけはYouTubeの囲碁将棋チャンネルをよく見ていて、将棋だけだと半分しか楽しめないので勿体ないなと思ったことです。
せめて初段くらいにならないとプロの対局を見ていても楽しめません。早くチャットに入ってああだ、こうだとやりとりしたいです。

文責:三條正樹

2024/05/02 3864

新人のメンターに適した人材の選抜方法はありますか。また必要となる素養はなんでしょうか。

圧倒的なスキルと経験、そして実績を持つことがメンターの条件です。トップパフォーマーの中から選ぶことをおすすめします。
加えて、メンティーを育てる意欲があること、メンティーと円滑なコミュニケーションがとれること、メンティーを理解し共感を示せることが必要です。
メンター要件を満たす人を部門から推薦してもらい、人事部が面接で確認するというのが現実的な方法です。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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