続・人事部長からの質問
人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。
是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。
業務で気づいた点がある際に、上手い(伝わる)指摘・注意の方法にいつも悩みます。どのような点を抑えるのが良いでしょうか。
指摘することを1点にとどめておくことです。いくつも指摘する人も中にはいますが理解が難しく実行できなくなります。指摘したい点が複数あっても1点に絞る。
その1点ができるようになってから次のステップに進めばよいのです。
指摘したあとに大切なのは観察すること。その指摘した1点ができるようになったかどうか観察をしてできているかできていないかをフィードバックすることです。
人の育成はこの観察に尽きます。
とても基本的なことですが、できないマネージャは何年経ってもできずスタッフに文句を付けてやる気を削ぎます。
文責:三條正樹
逆境に強い人材を採用したいです。どのように見極めたら良いでしょうか。
面接で逆境の経験をたずねてください。逆境を乗り越えた人は逆境に強い人、逆境に負けた人は逆境に弱い人です。どちらともいえない人は普通の人です。
そもそも逆境とは言えないような経験を話す人は逆境を経験したことがありませんので、逆境に強いかどうかを判定できません。
逆境を乗り越える能力は、レジリエンスや回復力と言われるコンピテンシーです。コンピテンシーですから、能力開発が可能です。応募者の中で逆境に強い人がいなかった場合は、入社後に逆境に耐えるための能力開発をしてください。
文責:清田 茂
どこに居を構えて終の棲家とするか、どうしても決められません。(もし決めていたら)ご回答者様はどうやって居住地を決められましたか?
人生、ある程度の時期にならないと終の棲家などなかなか決まらないのではないでしょうか。自分だけで生活しているのであればべつですが、家族がいればその時の家族の状況や生活スタイルにどうしても影響を受けます。仕事があれば仕事先に、学校に通っているのであれば通学に便利なところに住もうと考えるでしょう。自然の中での子育てを重要視すれば、まわりの自然環境を意識するかもしれませんし、介護が必要な人がいれば、介護施設、環境が整った場所を優先することになります。家そのものも持ち家か賃貸かどちらを選ぶかで違ってきます。
こうした様々な要素を考えて検討、選択していくことになるのでしょう。
ちなみに私は、現在の住まいを子育て支援を期待して妻の実家のそばで暮らすことを選択しましたが、結果的にそのご両親が介護が必要な年齢になり、今度は妻が介護に通いやすい環境になっています。あと思うのは、自分が小さい頃住んでいた土地となんとなく似ている環境があり落ち着きます。そばに川が流れ、川辺には桜並木がある。周りには小さな工場がある住宅街で近くには商店街がある。こんな点も棲家と感じる要因でしょうかね。
文責:奈良 学
適性検査を使って精神疾患等の有無を確認できていれば……と感じる採用ケースが年に1、2回あります。理屈上好ましくないことはわかっていますが、実際のところ何が問題なのでしょうか。
自分も「あればなぁ」と思います。ただ残念ながら当社の適性検査(パーソナリティ)の測定しているのは「職業における」行動傾向性なので精神疾患等は測定しておりません。
また検査が対応していたとしても疾患かどうかは医師による判断が必要になります。
医師免許がないのに医療の診断をすると医師法違反となります。
ご注意ください。
文責:三條正樹
従業員向けにパーソナリティ検査の実施を検討しています。できるだけ多くの従業員に受けて欲しいのですが、強制はしたくないです。受検率を上げる仕掛けがあれば教えて欲しいです。
従業員に対する説明が重要です。
事前説明として以下の項目について丁寧に説明してください。
- パーソナリティ検査実施の目的
- 結果の利用方法
- 結果の閲覧者
- 受検者のメリット
- 結果返却方法
- 結果の見方
- リポートサンプル
どのような目的で従業員に対してパーソナリティ検査を実施するのかは存じませんが、正直にオープンに説明するべきです。会社として何のためにどのように誰が結果を使うかは明示すべきです。従業員が好まない目的、利用、閲覧者が記載されていれば、受検率を高めることができません。従業員にとっての好ましい目的で、安全で安心な利用を心がけてください。
文責:清田 茂
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