続・人事部長からの質問

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2022/03/11 3344

会社説明会がオンラインになってしまい、次の選考までに辞退してしまう率が大幅に上がってしまいました。会社説明の内容そのものは大きく変わってないのですが、オンラインならではの何が影響するのでしょうか、また何が応募者を惹きつけるのでしょうか?

コロナ禍で会社説明会がほぼオンライン化されました。確かに説明会参加者がその後の選考にエントリーする率がリアル説明会に比べて落ちているという声も聞きます。その理由として考えられるのは、2点。一つは、インターンシップ実施の企業が多くなり、会社説明会に参加することの重みを学生側があまり意識しなくなったということがあります。
インターンシップに複数社参加した学生は、その中で応募する企業の絞り込みを始めています。会社説明会がオープンになってもとりあえず複数企業の説明会を予約しおいてカレンダーを埋め当日になってその中で参加する企業を選択し視聴するパターンが多くなっています。インターンシップ参加時より事前の企業研究意欲が薄いのです。

二つ目は、オンライン説明会特有の要因です。リアル説明会の場合は、学生同士がどのように聞いているかも意識しますし、企業担当者の視線も自分に向けられていると感じることもあります。オンライン説明会では企業側の一方的な説明に終始している場合は、学生側が受け身の姿勢となり内容についての印象が残りづらくなり、終了後もエントリーはせず、何となく次の会社の説明会をまた探すというように流れてしまいがちです。

こうした点を考えますと、インターンシップ実施企業ではオンライン説明会では、インターンシップ時とは異なる内容を盛り込む必要があります。また学生側が受け身にならないように間に質問コーナーの時間を設ける、アンケートを実施してみるといった工夫も必要でしょう。
従来と同じコンテンツを同じ時間かけて説明するのではなく、要点をまとめ短めにすることも必要です。

なお、オンライン説明会では、リアルでは参加しづらかった地方学生(遠距離)の参加が期待できます。そうした学生が応募しやすい選考フローを設定してあげることで、全体の応募率も上がってくると思います。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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