続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

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2009/03/16 192

中途採用者の離職率が高い。職歴、面接結果も問題ない。離職のリスクは測れるのでしょうか?

離職が能力的に足りないのか、環境に馴染めないのか、その他の原因なのか分りかねますがある程度までしか測れないでしょうね。
なぜ測れないか?
測れない要素をいくつか挙げます。

  • 職歴の裏付けをとっていないケース。横の席で活躍している人の経歴を書いているだけかもしれない。
  • プレゼンテーション能力による錯覚。新卒より中途採用の方が面接でだまされる可能性が上がります。それはプレゼンの上手い人の面接はその人の能力を何倍にも見せるからです。
  • 面接の回数が少ない。新卒は3回、4回と面接するのに中途採用は2回で決めてしまうという企業が見受けられます。面接官がよほどの達人でもない限り難しいと思います。面接に自信を持っている担当者ほど中途採用では見抜けません。新卒では教育や研修というバッファがあるため目立たないのですが、中途採用では面接官の能力の差が顕著に出ます。
  • 転職の背景。新卒は卒業してそのままレールに乗って応募してきますが転職の応募者はその背後に幾つもの要素を隠して応募してきます。そしてその部分はなかなか聞き出しにくい面もあり、鵜呑みにしてしまう。

このように書いてしまうと非常に難しいと感じてしまうと思うのですが、一言で言えば新卒採用以上のアセスメントをして採用してくださいという事なのです。
中途採用は不足している部署の補充という形で採用してしまうことで、新卒よりリスクが大きいにもかかわらず手抜きをしてしまう。その逆に新卒以上に手間をかければリスク減らして充分良い人は採用できると思います。

文責:三條正樹

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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