続・人事部長からの質問
人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。
是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。
これまで、「コンピテンシー」や「ストレス耐性」などのキーワードが採用時に着目されてきましたが、2010以降の採用のキーワードはなんでしょうか?
キーワードというのは、その時に初めて話題にのぼる、あるいは中心テーマとなるというものとすると、その意味では「コンピテンシー」「ストレス耐性」は、いまや採用面では当たり前すぎてキーワードにもならないということのようです。しかし、この二つは採用場面では外すことのできないテーマであり、今後もより深くなることこそあれ、流行のように廃れていくことはないでしょう。混迷する時代を背景に新たなリーダーシップやグローバル適性が求められる時代ですが、それらはコンピテンシーからはかられるものでもありますから。
それでは、これら以外に2010以降のキーワードは?
個人的には、予測し難いというのが正直なところです。学生側の心境に立てば、前年と大きく環境が変わり氷河期並みの厳しさとなったということで就職に対する考え方も当然変化するはずです。「安定」志向からより「安全」志向へ。つぶれそうもない安定的な会社からさらにより安全な会社探しへとシフトしていくはずです。鉄道、エネルギーといったインフラ系の企業には人気が集まるでしょう。その一方であまりに過剰な情報の渦や現実社会の多様な就業形態を前に学生側が選択をできずに猶予的な就業形態を選ぶ比率もあがるような気がします。ワークシェアリングに関連して議論されている「短時間社員」の実現、定着です。こうした就労形態が実現した場合は採用時に新たな取り組みが必要になります。
また同様にワークシェアリング型の雇用形態に社会的なコンセンサスが形成された場合は、新卒採用時といえども現在の職務別採用からより踏み込んだ「職務記述書=ジョブ・ディスクリプション」を求められるような時代になるかもしれません。
「多様性のある就業形態」「ジョブ・ディスクリプション」ということをキーワードにするということではどうでしょう。
文責:奈良 学
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