人事部長からの質問
諸手当についてどう考えればよいでしょう。
「給与制度改革案を作っています。今ある生活関連の手当(住宅手当、扶養手当、子女教育手当等)ですが、住宅手当はやめる方向で考え、少子化問題への貢献という角度から子女の扶養・教育手当などは残すという方向を考えています。間違っているでしょうか。」 というご質問です。間違っていないと思います。企業が従業員に支払う給与は、ビジネスニーズ(役務提供補償)を満たすだけでなく、ソーシャルニーズ(その時々の社会的責任)を満たすという一面をもっています。社宅が流行らなくなった今、住宅手当も流行らなくなりました。その分、基本給でくれという声が強い。一方、少子化対策はまさに時代ニーズです。経済的な負担が大きくなるのに子供を持とうとする社員に対して、扶養、子女教育等の名目をつけて、経済的負担の軽減を図る。まさに企業の社会的責任の一つの表現だと思います。
文責:清水 佑三
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