人事部長からの質問
賃金制度の改革を模索している。技術者の多い会社。ヒントを。
ご自分が社員の1人としてどういう制度を望んでいるかが一番大事です。私の意見は、単純で、(1)差別感を刺激されない、(2)やった部分をみてくれて「形」になる、(3)今年より来年、そのまた来年と月給アップが期待できる、この3つの条件を満たしていることです。事務職、技術職の違いはあまり関係ないと思います。(1)は、身分採用が定年まで固定化され給与などの処遇に影響する、ことの否定です。(2)は少なくとも賞与で「頑張った部分」が認められることです。(3)はすべての社員について、(いかなる理由があれ)月例給与がアップダウンすることは好ましくない、です。ダウンさせられる側はどんな説明も納得しないものです。以上は一般の社員について言えることです。管理・経営の任にあたるものは権限委譲にみあった成果主義を導入すべきです。
文責:清水 佑三
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